映画『人魚の眠る家』を観た感想!篠原涼子さんの演技に魂を揺さぶられた


映画.comより画像引用

公開前から注目していた映画『人魚の眠る家』を観てきました。

もちろん娘とではなく、ママ友達数人と行きました。

同じ年頃の娘を持つ母としては辛すぎる内容だとわかってはいましたが、なんといっても原作はあの東野圭吾!はずれはないですよね(たぶん)

そして監督が「トリック」「ケイゾク」「SPEC」などで有名な堤幸彦!
ああいうタイプの映画ばかり撮っているのかと思ったら、渡辺謙主演で若年性アルツハイマーを取り扱った「明日の記憶」も堤さんの監督作品だったんですね。
あれは泣きました…。

東野圭吾×堤幸彦×篠原涼子のタッグ!どんな作品になったのでしょうか?

あらすじ

人気作家・東野圭吾の同名ベストセラーを映画化し、篠原涼子と西島秀俊が夫婦役で映画初共演を果たしたヒューマンミステリー。「明日の記憶」の堤幸彦監督がメガホンをとり、愛する娘の悲劇に直面し、究極の選択を迫られた両親の苦悩を描き出す。2人の子どもを持つ播磨薫子と夫・和昌は現在別居中で、娘の小学校受験が終わったら離婚することになっていた。そんなある日、娘の瑞穂がプールで溺れ、意識不明の状態に陥ってしまう。回復の見込みがないと診断され、深く眠り続ける娘を前に、薫子と和昌はある決断を下すが、そのことが次第に運命の歯車を狂わせていく。

映画.comより引用

あくまで個人的な感想を、ネタバレしないように(ちょっとしちゃうかも…)綴っていきたいと思います。

冒頭のカメラワークは酔いそうでした。ずっとこれが続くのか不安になりましたが、最初だけなので良かったです。

次の子供達が楽しそうにプールのスライダーではしゃぐシーンは、ああ、これから悲惨な事故が起こるんだなあというフラグですでに心が折れそうでした。

子供の脳死という設定にもっていかなければならないので言っても仕方ないのですが、おばあちゃん1人で子供3人(小学生1人+未就学児2人)をプールに連れて行くって無理があるのではないでしょうか?
しかも未就学児がプールやスライダーをするときって、普通、保護者同伴の決まりがあるのでは…。
おばあちゃんは水着に着替えずプールサイドで子供を見守ろうとしてはいるけど、若い母親達に人気があるようで、囲まれてひっきりなしに話しかけられます。

その間に、事故は起こったのでした。

娘が脳死状態と告げられ悲嘆にくれている夫婦に、医師は臓器移植の話をもちかけます。

最近、似たようなドラマがあったなぁ…。

山崎賢人くんの演技が上手で見ていましたが、あちらは多少の葛藤はあったものの、わりと簡単に承諾しましたが(でないとドラマが成り立たない)、普通はなかなか納得できませんよね。

まず、心臓が動いていて体が温かいのに、死んだなんて受け入れられません。

植物状態の人が回復することがあるように、いつかは目を覚ますんじゃないの?とどうしても期待してしまいます。
(「脳死」と「植物状態」は根本的に全く違うもののようですが)

篠原涼子さん演じる母親も、娘の部屋で泣き叫んだ後に、以前娘が四つ葉のクローバーを見つけたとき、自分は幸せだから他の人のために残しておくと言ったエピソードを夫に話し、娘はそういう子だから…と、いったんは臓器移植を承諾します。

しかしいざお別れのときに手を握りしめると、娘の指がピクッと動きました。

医師はそういう反応もあるのだと説明しますが、夫婦は奇跡を信じ、臓器移植をやめて治療に取り掛かります。

夫が父親から引き継いだ会社は、障害がある方のためにロボットで体を動かす技術を研究しており、その中の研究員の協力を得て、娘に機械をつなげて体を動かすようにしていきます。

最初は、献身的な看病で代謝が良くなったので、もっと動ければもっと調子が良くなるのではないかという思いからだったのが、母親の行動が次第にエスカレートし、だんだん狂気の沙汰へと…。

この篠原涼子さんの鬼気迫る演技が素晴らしかったです!

絵本を読んであげたりお散歩に連れ出したり…。
「どんなにわんぱくな子でも眠っているときは楽でしょう?それと一緒よ♪」
というセリフに、他の保護者は気味悪がります。

機械で娘を笑っているように動かし、「かわいいでしょう?」と夫に微笑む。
夫は凍り付きます。

「狂気」と言われるけれど、私は、普通の母親に見えました。

だって死んでないんです、母親にとっては。

いきなり辛気臭い話になり申し訳ないですが、脳死ではないけれど私の母も亡くなる1ヶ月前から意識がありませんでした。
けれど温かい生身の体がそこに「在る」のとないのとでは全然違うんです。

オカルトな方向にいってしまうので詳細は控えますが、亡くなった後も不思議なことがたくさん起こりました。

人の魂というのは科学でははかりしれないものなんです。

娘の心臓移植を待つ父親を演じる駿河太郎さん。
鶴瓶さんの息子として有名ですが私は俳優としてこの方すごく好きです。
この父親が、妻と決めていることがあり、脳死の子の臓器移植は待たないことにしている、みたいなセリフがあるのですが、最後の一言
「親御さんにとって、その子は生きているんですから。」これにはグッときました。

それに反して、坂口健太郎さん演じる研究員の恋人川栄李奈さん。
「その先に、何があるんですか。」
これは最もな感覚であり普通なのでしょうが、心配してくれる家族や友人が忠告するのならいいけれど、それただ恋人を取られた嫉妬でしょ、と意地悪な目で見てしまいました。
彼女も子供が出来たら少なからず、あの時のあの人の気持ちも少しは分かる、と思ってくれたらいいのですが。
でもちゃんと色々な目線から描かれているのは良いと思います。
(あ、川栄さん自身は好きですよ!『夕凪の街 桜の国2018』などはすごい良かったです。)

それから母親の妹、ラストで我が子を抱きしめて泣いていたけれど、え?一言もなし?と思ってしまいました(原作はちゃんと続きがあるようですが)。
まあこれも主人公と同じで我が子だけを愛して周りが見えていない、ということに繋がるのだろうと勝手に自分を納得させました。

夫役の西島秀俊さんの苦悩、おばあちゃん役の松坂慶子さんの母性も良かったですね。

まあとにもかくにもかなり重たいテーマで正解のない話なので、この冬一番のオススメ!!とまでは言えないのですが、クライマックスの篠原涼子さんの演技は圧巻!

映画「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」やドラマ「アットホーム・ダッド」のかわいらしい母親役もすごく好きでしたが、これはもはや今までの篠原涼子さんじゃないです!

「泣ける」の一言では済まされないこの映画、一見の価値はあります!

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