広島市西区に10か所ほど点在する西部埋立公園シリーズ第二弾!
順番通りですが、今回は西部埋立第二公園を紹介します!
第一、第二と続きますが、、第二は普通の公園である第一とは全く違い、独特の風景が臨めます。
埋め立てられず残っている小さな島があるのです!
小さな鳥居もあり、とても珍しい公園です。
西部埋立第一公園から第十公園の場所
西部埋立第二公園の場所と入口
名称 | 西部埋立第二公園 |
住所 | 広島市西区井口明神2丁目10 |
トイレ | あり |
オムツ替えコーナー | なし |
駐車場 | なし |
西部埋立第一公園から東へ宮島街道を歩き、井口高校のグラウンド前の歩道を歩いていくと
マクドナルドの看板の手前に、ひょっと路地に入る道があります。
すると、すぐに西部埋立第二公園の入口があります。
また、この裏の井口中学校側にも入口があります。
小己斐島(こごいじま)の歴史
宮島街道側の入口から入るとすぐに目に飛び込んでくるのは…
池に浮かぶ山!?
それとも、島でしょうか。岩にも見えますね。
こちらは、この埋立地区で埋め立てずに残された本物の島なんです!
その名も「小己斐島(こごいじま)」というそうです。
看板の字が消えかかってあまり読めないのですが(読めてもあまり理解できない…)、小己斐島は、波の浸食によって生じた花崗岩の岩のようです。
臨水公園としてこれからも残していくとのこと。
ひろしまWEB博物館の公式サイトに貴重な画像を見つけましたので、引用させていただきます↓
「安芸井ノ口海岸」明治末期~大正前期の写真です。
井ノ口海岸(いのくちかいがん)
井口(いのくち)沖が海であった頃、男明神(現:小己斐島)と女明神と呼ばれた二つの島があり夫婦島として有名でした。男明神が海辺に浮かぶ、美しい海岸風景を見せていました。
『宮島広島名所図絵』でも井口海岸を宮島線沿線中屈指の景勝地として紹介しています。
昭和初期、現在の国道建設で女明神島が取り壊され、男明神島だけが残りました。昭和41年(1966)から始まった西部開発事業(昭和57年完成)で男明神島のまわりも埋め立てられましたが、周辺は公園として整備されました。今も当時の雁木の一部が残っています。ひろしまWEB博物館より引用
こういう昔の写真を目の当たりにすると、本当にここは昔、海だったんだなぁと実感しますね。
昔は、男明神(こちらの小己斐島)と女明神と2つ島があり、夫婦島として美しい景観だったのが、国道建設で女明神だけが取り壊され、そのうち男明神の周囲も埋め立てられ、現在の公園になっているそうです。
ぐるりと横に回ると、小さな鳥居も見えてきます。
これは「小己斐明神」といい、平清盛が厳島神社を造営する際に、こちらから木を切り出し、この明神の浜から送り出したそうで、この鳥居は宮島の厳島神社の方を向いているそうです。
この池は海から直接水を引いており、潮の満ち引きで水位が上下するそうですよ。
小己斐島の前には東屋もあり、島を眺めながらゆっくり休憩できます。
遊具とグラウンド
公園の南側へ行くと、遊具があります。
幼児用の遊具
3~6才対象
ゆるやかなローラーすべり台。
パステルカラーがかわいい♪
他にもすべり台が2つ。
お砂場
ジャングルジム
ブランコ
鉄棒もあります!
木陰のベンチ。
向こう側には、トイレと広いグラウンドがあります。
トイレには多目的トイレもありますが、オムツ替えコーナーはありません。
最後に
まさか、沿線の街中にこんな風景があるとはつゆも知りませんでした。
線路のすぐそばなのですが、残念ながら木や建物で、電車内から公園やこの小己斐島を見ることはできません。
珍しい風景もあり、年齢に合わせた遊具も一通りそろっており、家族でゆっくり楽しめる公園です。
貴重な風景を眺めて歴史に思いを馳せながら、くつろぐのも良いですね♪